供犠層制作によせて

   初めて作ったゲーム。
『供犠層』というこの作品では、エネルギー問題と、職業によって人が序列(じょれつ)化される問題を形にしてみました。

長年、イラスト、漫画、書籍などのコンテンツ制作に携わってきました。
 しかし、難しい社会問題についてだけは、「本」の形をしているだけで、どんなに優しく簡単にして、ほぼ漫画や絵本にしても手に取って貰えないことに直面してきました。

 専門書を読むには、時間、予備知識、費用など、さまざまな条件が必要です。しかも、覚えていられるかもまた別問題です。

そのため、本来は多くの人に関係する問題であっても、学び始める入口へ到達できる人は限られています

 これを、「読む知識」ではなく、
「体験を通して得る知識」にすれば、
もっと多くの人に届けられるかもしれないぞという考えの元、制作を始めました。
 ゲームには、難しい言葉を知る前にその世界に飛び込んで、自分で選び、その選択について考え始められる可能性を感じています。

 目的は特定の正解を教えることではなく、社会を支えている負担が誰に集中し、誰の目から見えなくなっているのかを、プレイヤー自身の判断を通して考えられる作品を目指しています。

 問いを遊べる形にする方法を、作りながら模索しています。


2026年9月15日
作者